過払い金が取り戻せるのは10年前まで、そんな話を聞いた事がある人もいるだろう。過払い金請求が出来る時効は10年だ。しかし、この10年を勘違いしている人がいる。
完済してから10年を意味しているだけ
下の図を見て欲しい
今から8年前に借金の完済をしたとする。そして今、過払い金請求をしたとしても期間Aの2年分しか取り戻せないと思っている人がやたらと多いのだ。
仮にこの借金が20年前に借入をしていて、完済したのが8年前なら20年前の分から過払い請求が出来るようになる可能性があるのだ。時効というのはあくまで取引終了から10年間という意味であって、10年以内に過払い金請求をすれば20年前でも30年前でも契約が続いていたものなら、過払い金請求出来る可能性があるのだ。
ここで可能性と書いたのは出来ない場合もあるからだ。代表的な例であれば、11年前に一度、完済をしてまた借りた場合は、契約が一旦11年前で終わっている事になるため、3年分しか過払い金請求が出来ない事もある。1度も完済した事が無ければそのまま遡って請求が出来るのだ。
これをよく勘違いしている人がいるのだ。
だかrた2015年で過払い金バブルは終わるという人もいるが、ずっと長い事借りてきているのなら関係ないのだ。
でも、完済しているし、もう過去の事を蒸し返したくないから過払い金請求をしたくないという人もいるだろう。それはそれで良いと思うが、法律的には問題ない事だという事は忘れないで欲しい。
また完済していて過払い金請求をした事でクレジットカード等の通称ブラックリストと呼ばれるものに載ってしまうのではないか?と不安を抱く人もいるだろうが、そんな事は無いので安心して欲しい。
完済してから過払い金請求をしてもブラックリストに載らないという事は知っておいて欲しい。
また、過払い金請求をするのなら早い方が良い。
過払い金請求は一刻も速く!消費者金融はかなり倒産している
大手ならまだしも小さい消費者金融はかなり倒産している。恐らく中には計画倒産もありそうだが、倒産してしまえばいくら請求しても返金能力が無いためお金は戻って来ない。だからこそ早目に過払い金請求をした方が良いのだ。なぜ倒産しているかと言えば過払い金がありすぎて請求されすぎたためだ。それだけ暴利で行っていたという事だ。
また過払い金を請求中にも実際に消費者金融側が倒産してせっかく決まって戻ってくる予定だった過払い金も戻らなくなってしまったという事も実際にあったそうだ。
そんなに潰れるか?と思う人もいるだろう。しかし、1990年代、消費者金融でシェアトップであった武富士は会長の逮捕という問題もあったが会社更生法の適用になった事はまだ記憶に新しいだろう。
20年前と今の消費者金融の業界図を比べるとまったく様変わりをしているのだ。昔からある業界でここまで変化した業界は消費者金融が一番ではないだろうか?
まとめ
過払い金請求時効の10年の意味を間違えないように。
そして一刻も速く過払い金請求は開始する事。理由は返して欲しくても会社が倒産していたら返してもらえないからだ。
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