私は過去に小売店で働いていた。当然、クレジットカードも使える店だった。
2000年~2006年くらいまで本当に偽造カードの被害によくあった。今回はその事についてどんな人が偽造クレジットカードを使っていたのか説明をしていく。
偽造クレジットカードを使うのは、何も悪そうな人ばかりでは無い
偽造クレジットカードを使う人って、どんな人だと思うだろうか?
やはり少し強面な印象を持っていないだろうか?しかし、意外と見るからに普通そうな人でも使うことが多かった。
過去に実際に私が見た偽造カードを使う人の例を書いていく。
普通の家族
一番驚いたのがベビーカーに1歳くらいの赤ちゃんを載せた3人家族が偽造カードを使った時だ。
今まで偽造カードを使う人というのは、少し雰囲気に特徴があったのだが、見るからに普通の家族であった。こんな普通に見える家族が使うんだな~と思ったものだ。
偽造カードが使われても、すぐには解らないものだ。カード会社から連絡が来て、先ほど使われたカードは偽造カードの可能性があると言われ、ようやくわかる。
そうなると、防犯カメラでその時間にそのカードを使った人を特定することになる。そしてまさかのファミリーであったわけだ。
本当に驚いた。
ただ、偽造カードを使われたという事よりも、その赤ちゃんの将来が気になってしまった。
普通の主婦
どこにでもいる、中年太りした50歳くらいの主婦が偽造カードを使った事もあった。本当にお母ちゃん!という感じの主婦であった。
どうして、こんな風になってしまったのか・・・。
高校生っぽいまだ子ども
人の年齢を当てるのが非常に苦手だが、それでも見た感じまだ中学生か高校生にしか見えない子どもが偽造クレジットカードを使った事もあった。
こんな子どもが本当にどうやって偽造クレジットカードを手に入れたんだろう?と思い、偽造クレジットカードの闇は深いと思った。
偽造クレジットカードを使われたら?
偽造クレジットカードが使われた場合、どうするか?と言えば、警察を呼んで被害届を出すだけだ。
その時に防犯カメラの映像も提出する事もある。警察の人も中にはその映像を見て、
「あ~、こいつ偽造カードの常連ですよ」
と言う事もあった。常連ならさっさと捕まえ欲しいと思ったものだ。
また、あまりにも小売店で偽造カードが使われてしまうと、クレジットカード会社からクレジットカードの使用を禁止されてしまう事もる。または高額品というだけでオーソリが通らない事もあったりして、都度クレジットカード会社に確認の電話を入れないといけないという非常に手間のかかる状態になる事もあった。
幸い、クレジットカード使用を禁止された事はなかったが、警告された事は何度かあった。
また、偽造カードが使われた場合、クレジットカード所有者本人はあまり被害を受けないが、小売店は被害を受ける場合もある。クレジットカード会社が小売店の責任として請求してくる事もあるからだ。
偽造クレジットカードで買うのは高額品・換金率の高い商品だけでは無い
偽造クレジットカードで何を買うか?と聞かれたら、きっと高額品で換金率の高い商品だと思うだろう。
確かに偽造クレジットカードが流行りだした頃は、そういう事が多かった。しかし偽造クレジットカードの被害があまりに大きくなって来た頃は、偽造カードを使う人も高額品だとひっかかる場合があるため、日用生活品を買う人まで現れた。2000円未満の下着とか。
小売業界から離れてしまったので今はわからないが、今でもやはり偽造クレジットカードの被害ってあるのだろうか?
多重債務者には偽造クレジットカードの購入を持ち込まれる
多重債務者の名簿というのは割りと高値で売買されるものだ。闇金ウシジマくんを読めばその辺りはよくわかるだろう。
先日、ある人から教えてもらったのだが、多重債務者の名簿から多重債務者に偽造クレジットカードを売りつける集団もいるらしいということだ。
多重債務者はクレジットカードを作ることが難しい。それでもいろいろな意味でクレジットカードを欲しがる。だからいけないことだとわかっても購入してしまう人がいるということであった。
ただもしこの記事を読んでいるあなたが多重債務者で偽造クレジットカードを購入しようと考えているのなら、絶対にやめておこう。素直に弁護士に多重債務者であることを相談して法律的に解決をすべきだ。
しかし残念ながら多重債務者ほど甘い言葉に靡いてしまい、こういう助言は刺さらないのが非常に残念だ。
しかし多重債務者であるあなたに本当に必要なことは弁護士の専門的な知識であることは間違いない。今からでも遅くないからとりあえず、弁護士に相談して欲しい。
多重債務者になっても犯罪者では無い。しかし偽造クレジットカードに手を出せば、それはもう犯罪者なのだから。
コメント